'05/'06 POGのみどころ

第1回ドラフトを再現した ドラフト実録 もあります。



  1. 競合馬の活躍ぶり
    サンデーサイレンス産駒最後の世代。 少ない産駒数、しかも今年は参加人数が一人増。 競合もいくつか発生しています。

    2ndドラフトでの競合馬が共に重賞勝ちの大活躍、クジが優勝の運命を左右しました。

    1位指名競合 キャプテンベガ(ベガ03) ()松田博
    対決厩舎 バブ vs トップカン vs 台北の種馬 で競合! → 勝ったのは バブ厩舎
    前評判 今年の人気馬は、この馬とアグネスサージャンオンファイアの3頭だと思われます。仕方ないですね、ダービー馬の全弟なのですから。面白いのが、ダービー馬となった全兄といずれも厩舎が違うこと。馬主が違うことなど理由はあるのでしょうが・・・。
    対比馬 トップカン厩舎 のハズレ1位指名は テューダーローズ ()橋口
    薔薇一族は毎年走りますからね。昨年も全兄ローゼンクロイツが重賞制覇。トライアル血統という烙印(?)も押されていますが、トライアルでも重賞を勝てば1位として十分な働きです。
    台北の種馬 のハズレ1位指名は パルジファル (美)萩原
    この牝系も走りますね。全兄のフサイチゼノン、アグネスゴールドはPOG期間中にも活躍しましたし。上位で消える一頭では間違いないでしょう。
    結果 皐月賞[13着]には出走したので、人気No.1の面目躍如ですね。対する2頭は1勝と未出走ですから、競合勝ちしただけのことはあるのですが、この人気にしては不完全燃焼の感は否めません。
    1位指名競合 アグネスサージャン ()藤岡健
    対決厩舎 セッキーキング vs オカピーファルコン で競合! → 勝ったのは セッキーキング厩舎
    前評判 こちらもダービー馬アグネスフライトの全弟ですが、もしかしたらあの皐月賞馬アグネスタキオンの全弟といったほうが名の通りがいいのかも知れません。その上2頭とは厩舎が異なっていますが、馬主に見初められてのことですから、余計な詮索はやめましょう。
    対比馬 オカピーファルコン厩舎 のハズレ1位指名は キングアーサー(クイーンモード03) (美)藤澤和
    昨期、期待を裏切った藤澤和厩舎ですが、やはりSS牡馬ならば人気になって当然。デビューが遅くなりそうという情報もありますが、元々この厩舎はじっくり系なので、特に心配はいらないでしょう。
    結果 暮れの阪神でデビュー勝ちしたまでは良かったのですが、骨折で春を棒に振ってしまいました。順調ならば...という言葉がぴったりでした。対してやはり藤澤和、デビューが遅かったです。相変わらずリスクがある厩舎ですね。
    3位指名競合 ナスカ 牝 ()佐々木晶
    対決厩舎 トップカン vs オカピーファルコン で競合! → 勝ったのは トップカン厩舎
    前評判 スペシャルウィーク産駒でダービー2着馬インティライミの下、今年はSSに替わってます。これが牡馬なら、ドラ1級の扱いをうけてもおかしくないところ。しかも母アンデスレディーはクズを出さない牝系、まともならクラシック戦線に顔を出してきそうです。
    対比馬 オカピーファルコン厩舎 のハズレ3位指名は フサイチジャンク(セトフローリアンII03) ()池江寿
    3位まで残ってしまった3億3,000万円馬。某TV番組でも取り上げられているこの馬、動向に関しては逐一、耳に入ってきそうです。とは言え、セレクトセール高馬がなぜこの順位まで残っているのか。フサイチオーナーの胡散臭さなのか、新規開業厩舎への不安なのか・・・。これでダービーまでとってしまったら、関口房朗氏の馬主運はまだまだ残っている、ということですね。
    結果 ナスカが早々に繁殖入りしてしまったのは残念でした。そして、対するフサイチジャンクは大活躍、4戦4勝で皐月賞へ駒を進めたときは、春2冠を覚悟したものでしたが...皐月賞3着、ダービー11着と不完全燃焼で終わりました。ただこの勝負、後者の圧勝ということで。
    4位指名競合 サードストリーム ()橋口
    対決厩舎 セッキーキング vs バブ で競合! → 勝ったのは セッキーキング厩舎
    前評判 ブランド化している橋口厩舎で、今年のSS牡馬はこの馬と1位指名で消えたテューダーローズのみ。上の*アグネスデキシイがダート短距離馬という印象が強かったためか、どうせマイラーだろうということでこの順位まで残っていたのでしょう。とは言え育成は順調らしいので、早い時期にうまく活躍してくれることでしょう。
    対比馬 バブ厩舎 のハズレ4位指名は ダンツフェザント ()山内
    今年のヤマダステーブルはどのPOG本でも触れられてませんでした。取材拒否でもしたのでしょうか? そのせいか、こういった山内馬がどの育成場で鍛えられているのか不明ですが、この馬はおそらくヤマダステーブルなのでしょう。そういった意味で人気はありませんでしたが、速攻系の代表格として、早い時期に稼いでくれることでしょう。
    結果 サードストリームは橋口SSの地雷でした。なんでもかんでも食いついてもダメ、という見本でした、反省。未勝利に終わったとはいえ、9戦もしてくれたので楽しめたことは楽しめたのですが。対するダンツフェザントは夏デビューしたものの惨敗でそれっきり。最近の山内はイマイチ(オヤジギャグ?)という声もちらほら聞こえてきそうです。
    11位指名競合 マルカシェンク ()瀬戸口
    対決厩舎 バブ vs オギキセキ vs トップカン vs オカピーファルコン で競合! → 勝ったのは バブ厩舎
    前評判 この馬、第2回目のドラフト(秋開催)で競合しました。 で、そのドラフトに出席できたのが、6名中の4名なのですが...(台北の種馬氏は、台北からのリアルタイムメール参加、セッキーキング氏はドラフト不参加のため後ほどリスト送付にて指名)。 その4名全員がこのマルカシェンクを第2回ドラフトの一発目で指名したわけです。 秋競馬の阪神芝2,000mでのデビュー、評判がものすごい、ということであれば誰しも飛びつきたくなる馬ですね。 皆、素直にSS牡馬の大物候補をゲットしたかったというわけです。
    対比馬 オギキセキ厩舎 のハズレ11位指名は シルバートレイン 牝 ()瀬戸口
    同じ瀬戸口厩舎を狙ってきました。 デビューのメドが立っているようですし、こちらも有力な一頭でしょう。
    トップカン厩舎 のハズレ11位指名は ディープウイング ()山内
    こちらも2回札幌デビューですし、山内ですので、早めに確実に稼いでくれるでしょう。
    オカピーファルコン厩舎 のハズレ11位指名は ウインレジェンド ()瀬戸口
    「瀬戸口のSS牡馬」つながりを選択したようです。 引退間近というのに、瀬戸口厩舎は衰えを知らないですね。
    結果 いやー、これほどまでに素直に活躍すると、かえって申し訳ない気がしてしまいます...。秋にG2含む3連勝したときは全部持っていく勢いでしたが、骨折でその勢いが失せ、ダービー前に復活するもののこちらも不完全燃焼でした。それでもダービーで4着入るあたり、素質の一端を見せてくれました。重ね重ね、故障が痛かった。対する3頭は、ウインレジェンドが短距離で3勝しましたが、競合馬ほどの活躍はできませんでした。
    12位指名競合 マイネルスケルツィ (美)稲葉
    対決厩舎 バブ vs オカピーファルコン で競合! → 勝ったのは バブ厩舎
    前評判 第2回ドラフトは3頭だけの指名ですが、2頭目の競合でした。 マイネルの評判馬というベタな要素ですが、昨年はレコルトが2歳チャンプになったように、そこそこの結果を出していますので。
    対比馬 オカピーファルコン厩舎 のハズレ12位指名は フェラーリワン (美)藤澤和
    美浦の名門厩舎の、SS牡馬に行きました。 秋デビューと噂される一頭で、兄に*ゼンノエルシド。 大爆発する可能性を秘めてます。
    結果 いやー、こちらも思い通りの活躍で。ニュージーランドTを1番人気で勝ったときは、NHKマイルCももらったと思いましたが...G1の壁は厚く、結局二桁着順の10着でしたが、申し分ない活躍だったことには違いないです。対するフェラーリワンは4戦0勝、次は勝つ次は勝つと思っていたら、POG期間が終了してしまいました。母が高齢だったのが、マイナス要素だったのでしょうか。
    それにしてもバブはこの2つの競合勝ちで、結果的に優勝できました。クジさまさまです。(^^;



  2. 他人血統激走か?
    昨年はローゼンクロイツの重賞勝ち馬を輩出した他人血統馬。 今年もこういったSS牡馬の取捨で、勝負が決まりそうです。

    今年は1勝が最高。揃いも揃って不振を極めました。

    ギーニョ 牝 ()池江郎
    指名厩舎 オギキセキ厩舎 2位指名
    つながり 台北の種馬厩舎 全兄のサイレントディールなど
    前評判 毎年大人気の金子真人SS馬ですが、今年はセレクトセール組のSS馬がいなかったため、この馬がトップ人気になるのでしょう。これが牡馬だったら、1位競合クラス。牝馬のためか、2位で強奪ということになりました。産地馬体検査を受けたのですから、至極順調なのでしょう。
    結果 この馬が未勝利ですか...POGってわからないものです。
    ウイングビート ()安田隆
    指名厩舎 オギキセキ厩舎 8位指名
    つながり セッキーキング厩舎 母のエルフィンフェザー
    前評判 母は8年前に指名されていた馬。その間、産駒は一切指名されず。しかも、この牝系はオギキセキ氏もモノポライザー等で手を染めているだけに、他人血統という意識はあまりなかったのでしょう。で、肝心の前評判は・・・すいません、ノーチェックだったため、不明です。産地馬体検査を受けていたようなので、兎にも角にも順調、と。
    結果 1勝でした。夏の早い時期に勝ち上がったのでもう少し見所があっても良かったのですが、順調に使い込めなかったようです。
    フサイチシャナオー(シアトルデライター03) ()山内
    指名厩舎 オギキセキ厩舎 9位指名
    つながり トップカン厩舎 半姉のニューグランジ
    前評判 フサイチ馬ですね。山内厩舎との組み合わせが異色というか、馴染みが薄いというか、違和感があるというか。どう転ぶかが見当つきませんが、セレクトセール高馬ということもあって各種媒体には取り上げられていたようです。
    結果 1勝は挙げたのでハズレではないのですが、もうちょっと活躍しても良かったような。デビューが4月だったので、それが誤算だったのかと。
    テューダーローズ ()橋口
    指名厩舎 トップカン厩舎 1位指名
    つながり バブ厩舎 全兄のローゼンクロイツなど
    前評判 「安定勢力のローザネイ一族ですから。で、いつものSS産駒+橋口厩舎、間違いないでしょう」 ← これ、昨年、バブが他人血統を強奪して取ったローゼンクロイツへのコメント。うん、間違いなかったです。今年も間違いないでしょう。
    結果 1勝でしたか。この一族にしては中型だったのが逆にマズかったのでしょうか。きっかけさえあれば、上昇していきそうですが。
    パルジファル (美)萩原
    ↑台北の種馬氏は過去にバースデイローズを指名していたため、自分血統の欄に移動します
    指名厩舎 台北の種馬厩舎 1位指名
    つながり 明王厩舎 全兄のリミットレスビッドなど
    前評判 安定勢力の母エリザベスローズ。SS産駒なら安心なのでしょうが、今年は馬主がまたまた替わり、厩舎も美浦へ。西高東低の昨今、不安材料はこのくらいか。
    エアマグダラ 牝 (美)伊藤正
    指名厩舎 台北の種馬厩舎 5位指名
    つながり バブ厩舎 全兄のエアシェイディ
    前評判 この牝系は伊藤雄に入ったほうがいいのか伊藤正に入ったほうがいいのか判断が迷うところですが、昨年の全姉エアメサイアがオークスで2着に入ったところを見ると、武豊オプションの確率が高い伊藤雄のほうがいいのでしょうか? いやいや、やはり母も管理した伊藤正のほうがいいのでしょうか? 事実、エアシェイディはクラシックに乗りかけましたし・・・。厩舎論はいいとして、当馬の評判はと言うと・・・やはり牝馬のためか、それほど極端に騒がれていたという印象はありません。
    結果 んー、未勝利。この結果を見ると、やはり厩舎の差というものを考える必要があるかもしれません。
    キングアーサー(クイーンモード03) (美)藤澤和
    指名厩舎 オカピーファルコン厩舎 1位指名
    つながり オギキセキ厩舎 半姉の*シーキングマイラブ
    前評判 そう言えば上は外国産馬でしたね。去年の持込馬のときも指名しようとリストアップしましたが、他人血統であることとデビュー時期が見えなかったことで指名を断念した記憶があります。SS牡馬の今年が勝負なのでしょうが、やはりデビュー時期は遅くなりそうな雰囲気。厩舎ともども、そのもどかしさに耐えられるのならダービーの時期に花咲くかも。
    結果 ダービーの時期に...デビューしました。遅かったです。
    ヴァンクール(グレースアドマイヤ03) ()音無
    指名厩舎 オカピーファルコン厩舎 2位指名
    つながり 台北の種馬厩舎 全兄のリンカーンなど
    前評判 今年は牡馬に出た母グレースアドマイヤ。安定勢力だし、今年も評価は上々。まともならクラシック戦線に顔を出してきそうです。
    結果 未出走でした。順調ならば、と思わせる血統なので、残念です。
    マンハッタンセレブ 牝 ()大久保龍
    指名厩舎 セッキーキング厩舎 5位指名
    つながり バブ厩舎 全兄のニューヨークカフェなど
    前評判 今年はなぜか小島太でない母サトルチェンジ。それがプラスなのかマイナスなのか評価が分かれるところですが、問題は晩成気味の血統、というのが判断材料のすべてになるのでしょう。今年は早めの始動が聞かれますし、有力な一頭でしょう。
    結果 早めの始動、のはずだったのですが、結局未出走。というか、故障で繁殖入り。仔に期待しましょう。
    フレンチアイドル 牝 ()北橋
    指名厩舎 セッキーキング厩舎 9位指名
    つながり 明王厩舎 母のスティンガーなど
    前評判 スティンガーの子供が走る時代になりましたか。競走馬は数年後に仔が走るだけにPOGとして成り立ちますが、他の公営ギャンブルではドラマ性がないぶん、成立しないでしょうね。なーんてPOG一般論はともかく、この馬の評判はと言うと、正直全然把握してません。血統的にはフレンチデピュティ×SS牝馬でチェックはしてましたが・・・。来年定年の北橋厩舎ですし、最後に一旗あげてくれるかもしれません。
    結果 いやー、4戦いずれも豪快な負けっぷり。ここまで極端ならばあきらめもつくのでしょう。



  3. 自分血統でハズシか?
    POGの醍醐味と言えば、やっぱ、自分の思い入れのある馬(血統)を応援することですよね。 我慢強く指名していれば、ディープインパクトなんて歴史的名馬にも巡り合えます。

    フサイチリシャールが朝日杯FS制覇!!! お見事!!! 自分血統は追い続けるべきですね。

    オンファイア (美)藤澤和
    指名厩舎 オギキセキ厩舎 1位指名
    つながり 全兄のディープインパクトなど
    前評判 昨年、ディープインパクトのときのコメントは・・・「今年はまだ小柄らしいということと、さすがに2年連続はないとの読みか、去年ほどヒートアップした争奪戦はなかったようで」・・・5位指名まで残っていたのですから、このコメントは皆の総意だったはず。POG的には、競合したブラックタイドのリベンジでディープインパクトを強奪したといのが面白いシナリオだったのでしょうが・・・ドラマを一つ産む機会を逃してしまい残念でした・・・。今年は馬主や厩舎が替わりましたが、むしろ早めの始動もあるくらいの順調さなので、3匹目のドジョウがいるかもしれません。
    結果 東スポ杯で、後のG1馬2頭に続く3着に入ったまでは良かったのですが...骨折という不運に見舞われました。無事ならばかなり活躍したことでしょう。
    キャプテンベガ(ベガ03) ()松田博
    指名厩舎 バブ厩舎 1位指名
    つながり 全兄のアドマイヤベガなど
    前評判 産地馬体検査は受けず、しかも馬主が今までのアドマイヤにあらず、人気が落ちるファクターはあったはずですが・・・。むしろそれが様々な憶測を呼び、しかもそれがプラス要素の話として出てきたためか、どのグループでも競合していたことでしょう。
    結果 2勝して、若葉Sで2着に入り、皐月賞に出走したのですが...期待ハズレ感があるのは、その期待がハンパでなかった証拠でしょうか。
    アンドレルノートル(アンブロジン03) 牝 ()池江郎
    指名厩舎 バブ厩舎 7位指名
    つながり 全兄のグレイトジャーニー
    前評判 ノースヒルズMの馬は、大山ヒルズに移動している順調組は多くの媒体に取り上げられて人気になりますが、北海道のノースヒルズに残っている組はさほど騒がれない傾向があるようです。当馬はG1馬の下になりますが、ちょっと順調さを欠いていたためか、まだ大山ヒルズに移動できてないようです。血統的裏づけや厩舎的にも文句なしなので、マイラーとして出ても牝馬なら問題なしでしょう。
    結果 体質が弱かったようで、デビューが遅くなりました。さすがに勝ち上がったものの、期待通りの活躍とは言えなかったです。
    フェリーク 牝 ()橋口
    指名厩舎 バブ厩舎 8位指名
    つながり 全兄のアドマイヤビッグ
    前評判 橋口SS産駒の中で唯一、人気がありませんでした。やはりキャロットCということや、さほど順調でないことが原因でしょうか。キャロットは今春のオークス1・3着でその不安を払拭しましたし、デビューも秋を予定しているのですから、さほど問題ないと判断しましたが。厩舎のブランド力を信じます。
    結果 厩舎のブランド力でなんとか1勝をもぎ取りました。それでヨシとしましょう。
    アドマイヤダーリン ()友道
    指名厩舎 トップカン厩舎 5位指名
    つながり 全兄のグランロワイヤル
    前評判 アドマイヤのセレクトセール組。厩舎は橋田でなく友道ですが、新進気鋭なので、さほど不安材料ではないでしょう。グランロワイヤルがイマイチな成績だったのが気がかりですが、ちょっと歯車が狂っただけのことなのでしょう。
    結果 芝のデビュー勝ちの次、ダートの特別戦?個人的にはちょっと不可解な使われ方ですが、結局2勝目は挙げられず、でした。
    ツィンクルワンダー ()橋口
    指名厩舎 トップカン厩舎 6位指名
    つながり 半兄のペールギュントなど
    前評判 おなじみ橋口厩舎血統。今年は父がグラスワンダーに替わりましたが、相変わらず始動が早いとのこと。POG的においしい活躍をしてくれそうです。
    結果 いやー、早々に競走能力喪失、とは。がっくりさん1号でしたね。ホント、がっくり。
    パルジファル (美)萩原
    指名厩舎 台北の種馬厩舎 1位指名
    つながり 半姉のバースデイローズ
    前評判 安定勢力の母エリザベスローズ。SS産駒なら安心なのでしょうが、今年は馬主がまたまた替わり、厩舎も美浦へ。西高東低の昨今、不安材料はこのくらいか。
    結果 何度か入厩の声を聞いたのですが、結局未出走。やはり美浦(厩舎)が...とは思いたくないですが。
    バーニングレッド 牝 ()松田博
    指名厩舎 台北の種馬厩舎 2位指名
    つながり 半姉のホワイトペッパー
    前評判 今年は松田博厩舎に人気が集まり、また、アグネスタキオン初年度産駒ということで当馬も色々と騒がれてました。ホワイトペッパーも評判でしたが、不運な骨折もあり1勝止まり。順調ならば化ける可能性のある牝系なのでしょう。
    結果 こちらも不運でしたね。屈腱炎とは。1勝止まりです。
    ギュリル ()池江郎
    指名厩舎 台北の種馬厩舎 3位指名
    つながり 全兄のステイゴールドなど
    前評判 毎年騒がれる母ゴールデンサッシュですが、ステイゴールド以来のSS牡馬ということもあり、今年もソコソコ人気があったようです。その間の産駒がイマイチなので人気がソコソコ止まりなのですが、厩舎は相変わらず良いですし、プロフィール的には文句なしです。
    結果 こちらも骨折で未勝利。やはり無事是名馬、ですね。
    フサイチリシャール(フサイチエアデール03) ()松田国
    指名厩舎 台北の種馬厩舎 4位指名
    つながり 半姉のライラプス
    前評判 姉を過去に指名していてしかも父が自分血統の*クロフネなら、バリバリの自分血統と言えます。本当の馬主にもドラマがあったようで、セレクトセールで父*クロフネの金子真人氏と母フサイチエアデールの関口房朗氏でバトルがあったとかなかったとか・・・。結局後者になりましたが、注目血統であることは間違いなし。厩舎も父母共に管理した松田国ですし、様々な視点で注目が集まる馬です。
    結果 2歳チャンプはお見事でした。春G1は入着程度だったので不完全燃焼でしたが、これだけ稼げば文句なしでしょう。
    キャスケードブーケ 牝 ()藤岡健
    指名厩舎 台北の種馬厩舎 6位指名
    つながり 半兄のダイワメジャーなど
    前評判 なんだかんだ言ってもクラシック馬の下ですから、注目されないほうがおかしいというもの。ただ、流浪の血統らしく、今年も厩舎はこの血統には馴染みなし。新しい一面を引き出してくれることでしょう。父も売り出し中のスペシャルウィークに替わったことですし。
    結果 未勝利ですか。SS産でないと、波が激しいですね。
    ヤマニンプレアデス ()浅見
    指名厩舎 台北の種馬厩舎 7位指名
    つながり 全兄のヤマニンセラフィムなど
    前評判 安定勢力の母ヤマニンパラダイスですが、今年はすでに入厩済ということからも、さらに注目度が上がったようなイメージです。順調ならば2歳戦線をかき回してもおかしくない存在になるかと。
    結果 函館デビューまでは良かったのですが、勝ち上がったのは暮れの未勝利戦。その後も見所なく、結局1勝。ちょっと勢いが失われつつあります。
    シャドウストリーム(ケイウーマン03) 牝 ()森
    指名厩舎 オカピーファルコン厩舎 4位指名
    つながり 全兄のマチカネキララ
    前評判 マチカネキララも順調ならばクラシックで暴れていたはず。今年もデビュー時期だけが不安材料ですね。厩舎はおそらく藤澤和でしょうし(←森厩舎でした、スイマセン)、まずは厩舎の馬房競争に勝つことが第一のハードルです。
    結果 未勝利でした。森厩舎、やはり一時の勢いがないような気が。
    ミスティックリバー(ホワイトウォーターアフェア03) 牝 ()森
    指名厩舎 オカピーファルコン厩舎 6位指名
    つながり 全兄のスウィフトカレントなど
    前評判 森厩舎は、POG的に一時の勢いが感じられません。数年前はブランド化しつつあったのですが・・・。当馬は牝馬ということもありさほど注目されてなかった印象です。
    結果 長距離でうまく勝ちあがれましたが。
    ネヴァカグラ(エイブルカグラ03) 牝 ()伊藤雄
    指名厩舎 オカピーファルコン厩舎 9位指名
    つながり 半姉のアスクコマンダー
    前評判 正直言って、アグネスタキオン産駒はほぼノーマークだったため、どの程度騒がれていたのかは不明ですが・・・。この牝系で伊藤雄なら、仕上げ方も熟知しているはず。順調ならば、怖い一頭になることでしょう。
    結果 未出走でした。順調でなかったようですね。
    ビッグカポネ(ロンドンブリッジ03) ()中尾正
    指名厩舎 オカピーファルコン厩舎 10位指名
    つながり 全兄のビッグプラネットなど
    前評判 昨年のビッグプラネットもさほど騒がれていたと記憶してませんが、やはり半姉ダイワエルシエーロの恩恵を受けたために指名しておいて正解、となりました。今年もほぼ同じような状況ですね。何気に、有力牝系の一つに育っていくのでしょうか。
    結果 10戦もして、1勝はして、最後の500万平場も連続2着。楽しめたことでしょう。
    アグネスサージャン ()藤岡健
    指名厩舎 セッキーキング厩舎 1位指名
    つながり 全兄のアグネスフライト
    前評判 これは詳しい説明を必要としないでしょう。ダービー馬・皐月賞の全弟ですから。唯一の不安材料が厩舎だと思われますが、あくまで「藤岡健が良いか悪いか」ではなく「兄と違う」のが論点だと思われます。この馬を指名しなかった人は「厩舎が違うから」なーんてことで、自分を納得させていることでしょう。
    結果 1戦1勝。未完の大器、ですね。骨折がなく、順調ならば...と悔やまれる一頭です。
    フラムドパシオン ()角居
    指名厩舎 セッキーキング厩舎 6位指名
    つながり 母のカーリーパッション
    前評判 デビュー間近だったためか、やたらと人気になっていた記憶があります。厩舎もオークス1・3着馬の管理厩舎で、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのある新進気鋭とくれば、穴人気するのも納得です。
    結果 UAEダービーに出走してしまうとは、恐れ入りました。結果は3着でしたが、世界が相手ですから立派です。もしかして、とてつもなく強いのかも。
    レーヌヴェルト 牝 ()池江郎
    指名厩舎 セッキーキング厩舎 10位指名
    つながり 半兄のヴェルデマーレ
    前評判 例の母グリーンポーラですね。ヴェルデマーレの時、どうしてあそこまで人気になったのか今となっては懐かしいというか不思議というか、この牝系のポテンシャルに無限の期待をしていたのでしょう。年々人気が落ちていく印象ですが、産駒は堅実に走っているため、いつか大化けしてもおかしくないでしょう。
    結果 2戦0勝で、早々に繁殖入りしました。



ドラフト実録!

このコーナーは2005/6/11(土)に行われたドラフト(第1回、10頭/1人) の様子を再現したものです。




  1. あの男が帰ってきました!!!
    4年前のドラフト時、突如不参加を表明した セッキーキング氏 でしたが、今年、再び縁があって復帰しました。 5年振りの復帰、ということです。 仲間内での亀裂とかそういう理由ではなかったので、皆、温かく迎え入れて喜んだものです。
    まぁ、これに関してはPOGに関係ない仲間内ネタになってしまう きらい がありますので、これ以上深く言及せず、さらっと流してドラフトネタに行きましょう。
    あ、もちろん、台北の種馬氏は海外からの参加となりますので、ドラフト会場へは顔を出せず、リアルタイムでのメール参加となりました。 便利な世の中になったものです。

  2. 緊張の1位指名 〜競合は?〜
    まずは、バブから見た各人の指名予想を...

    このようにアグネスサージャンは確実に競合し、オンファイアキャプテンベガ(ベガ03)が競合あるかもしれない、と思っていましたが・・・個人的には競合しないとうれしかったので、事前の脳内ドラフトでは単独指名できるものだと思い込ませていました・・・。

    投票&開票
    投票結果は、 おいおい、キャプテンベガ(ベガ03)で3人競合するかー。 トップカン氏はある程度覚悟していたけど、台北の種馬氏もかー。 よくよく考えてみると、台北の種馬氏は過去にアドマイヤドンを指名していました。 自分血統をこよなく愛する氏、基本軸はぶれてませんでした。。。

    クジ
    アグネスサージャンの競合、アタリを引き当てたのはセッキーキング氏! クラシック馬全兄を持っていた同士の戦いは、久々復帰を祝うかのような結果となりました。
    さて、もう一方の競合キャプテンベガ(ベガ03)のアタリを引き当てたのはバブ! いやー、これ以上うれしいことはないです!!! あまりにうれしいので、(オギキセキ氏が作ってくれて私が引き当てた) アタリクジ を公開します(^^;  大切に財布の中へ忍ばせていますよー。
    で、クジに敗れた計3名が再びハズレ1位を指名します。 うわー、テューダーローズを持っていかれましたか。 昨年、種を蒔いてローゼンクロイツを2位でわざわざ指名したものでしたが・・・まぁ、仕方ないですね。
    で、台北の種馬氏はパルジファルですか。 特に自分血統というわけではないようですが・・・。 なんかテイストが違うような気がしました。 ← 後に台北の種馬氏から指摘があったのですが、きっちりと自分血統でした。活躍したアグネスゴールドやフサイチゼノンを指名していたわけではなかったので、すっかり記憶から抹消されてましたようです。失礼しました。m(__)m
    一人無風だったオギキセキ氏ですが、トップカン氏がオンファイアを指名すればきれいに全員が競合になったわけでした。

    ・・・

    しかし、競合が2組あり、しかも台北の種馬氏がメール参加ということもあってクジの方法に関してまごついたこともあり、この1位指名だけでかなり時間を費やしてしまいました。 もうお腹いっぱいです。(^^;

  3. まだまだ波乱がありそうな2位指名 〜まだまだ有力SS産駒は残っているぞ〜
    個人的には、2位を予定していたテューダーローズが取られてしまい、しょうがないので、ハズレ1位あたりで持っていかれると思っていたアドマイヤメイン(アドマイヤダンディ)を急遽、指名することにしました。 今年はSSラストクロップで、頭数も少ないですし、POG参加人数も昨年より1名増えたため、ある程度有力どころは初めから諦めていましたが・・・まだまだ残っているものですね。
    で、他の人は、というと・・・ オギキセキ氏がギーニョ、オカピーファルコン氏がヴァンクール(グレースアドマイヤ03)ですか。 台北の種馬氏の領域をどんどん攻めて行きますねー。 最後に種馬氏の指名メールを見たので、てっきりどちらかと競合するなーと皆で話していましたが・・・結局、バーニングレッドですか。 2位指名ですでにSSを外すとは、かなり思い切ったことをしますねー。 当人は「先手打った」と申しているようですが、まぁ確かに父のアグネスタキオンはオカピーファルコン氏の元PO馬だったので、ほうっておくと指名されてしまう危険性はあったと思いますが・・・種馬氏本人も指摘していましたが、「台北の種馬氏とオカピーファルコン氏、指名馬が逆じゃないのか?」と、感じてしまいます。

  4. 競合しました3位指名 〜トップカン氏 初勝利〜
    ナスカで競合発生、と。 トップカン氏 vs オカピーファルコン氏、です。 ダービーでの半兄インティライミの強気な競馬を見た後では、やはり高く評価されても仕方ないところ。 これで牡馬なら1位級でしょうが、牝馬ということでここまで残っていました。 結果は、このページの上でも触れてますが、トップカン氏が勝利!!!  当人は「久しぶりに抽選勝ち」と口にしていましたが、後で調べてみると当日の1位競合ハズレを含めて5連敗・・・私が参加する以前に抽選勝ちを勝ち取っていればそれ以来となりますが、少なくとも私が見た中では初勝利、となりました。
    それ以外のトピックスとしては、ナイアガラをセッキーキング氏が指名したこと。 いや、この馬を指名したこと自体は特にネタにならないのですが、この馬、POG本では「松田国厩舎」とこぞって紹介されていましたが、ドラフト時点では「池江郎厩舎」との情報が支配的になっていました。 競馬ブックの2歳登録馬一覧でも「池江郎厩舎」になっていましたから、その情報は確かなのでしょう。 名門から名門への変更なので、特にそれ自体はプラスにもマイナスにも作用しないのですが・・・指名した当人がその情報を知らなかった、とのこと。 まるで、数年前のヴェルデマーレ事件(大人気だったヴェルデマーレを競合の末、指名したセッキーキング氏でしたが、オークスに出走した一つ上の姉の馬名や所属厩舎を知らなかった、事件 ← 長い!) を思い起こさせるような オトボケぶり に、やっぱりあのセッキーキング氏が帰ってきたと、感慨深いものがこみ上げてきました。

  5. まだまだ競合あった4位指名 〜最後のSS祭りは続く〜
    サードストリームで競合発生、と。 セッキーキング氏 vs バブです。 この馬は単にプロフィール買いというか、兄を見ると短距離ダート馬かなと思ってしまいますが、そこは橋口厩舎、なんとかNHKマイルCくらいへは駒を進めてくれそうかな、と。 同じ橋口厩舎のSS牡馬テューダーローズは指名されてますし、そういった意味も込めて、でした。 結果は、セッキーキング氏の勝利。 氏はクジ2戦2勝、ですか。 復帰して見事に場を荒らしているようです(^^;・・・
    私的には、競合負けもそうなのですが、ペディクラリスを持っていかれたのも痛かった。 これで、SS産駒が計3頭も指名できないことになってしまいました。 ドラ1で大満足とは言え、テンションが徐々に下がるドラフトとなった感があります。

  6. ドラフト終了!
    5位以降の主なトピックスとしては・・・上位ではいつものテイストが薄れていた感がある台北の種馬氏でしたが、ヤマニンプレアデスをようやく7位で指名するなど、下位にしたがってようやく自分血統で染めてきました。 ←台北の種馬氏の指名馬をよくよく見ると、自分血統やら父元PO馬のオンパレードでした。ドラフト直後に「テイストが違う」と感じたのは、いつも指名していた牝系のギーニョヴァンクール(グレースアドマイヤ03)を逃したから、違和感があったのでしょう・・・ 10位指名ではステイゴールド産駒も指名してますし。 どうせなら、フサイチソニック産駒も指名して欲しかった。 今年の変則2冠馬の下がいることですし・・・
    それから、フラムドパシオンをセッキーキング氏が6位で指名しました。 母のカーリーパッションを過去に指名していただけに自分血統というわけですが、父の*クロフネは台北の種馬氏だっただけに、ちょっと遠慮していたようです。 でも、カーリーパッションを指名していたことは覚えていたのですね。 台北の種馬氏もある意味、感心していました。
    金子真人好きのオギキセキ氏は3頭も指名したし、オカピーファルコン氏はアグネスタキオン産駒を7位〜9位と3連続の指名となりました。 私バブも、*マイネルラヴアドマイヤボスアドマイヤベガ産駒を指名していますよん。 あとはトップカン氏がマヤノトップガン産駒を指名し、セッキーキング氏がキングヘイロー産駒やミラクルアドマイヤ産駒すれば、POGネタ的に満載になることでしょう。(^^;;;

    しかし、ドラフト、疲れました。 費やした時間は、過去No.1だったことでしょう。 SS最後のPOG、どんなドラマが生まれるか。 そして、その次、SS抜きのPOGはどうなるのか。 ここ数年がPOGがもっとも面白い時期なのでしょう。 なにはともあれ、この指名馬と共に1年間、一喜一憂していきましょう!